Cost & Duration

油汚染浄化の費用と期間

The short answer

費用は「量 × 油 × 深さ × 条件 × 工法 × 期限」で決まります

油汚染の浄化に、面積や体積あたりの一律の単価はありません。費用と期間は、汚染土の量、油の種類と濃度、汚染の深さと地下水の有無、建物や操業の条件、選ぶ工法、求められる目標値と期限の組み合わせで決まります。バイオレメディエーションは掘削除去と比べて総額が下がる場合が多い一方、分解に時間がかかるため期間は長くなります。

お見積りは、分析結果と現場条件を確認し、トリータビリティ試験で分解の速さを確かめたうえでお出しします。このページでは、その見積りが何で動くのかを先に説明します。

What moves the number

費用と期間を決める6つの要素

見積りの前に確認するのは次の6点です。どれか一つが変わると、工法と数量が変わり、費用と期間も変わります。

01

汚染土の量

浄化する土の体積(m³)が費用の土台になります。汚染の広がりと深さを調査で確認し、どこまでを浄化の対象にするかで量が決まります。

02

油の種類と濃度

ガソリンや軽油のような軽い油は分解が速く、重油や潤滑油のような重い油は時間がかかります。濃度が高いほど、必要な資材と期間が増えます。

03

深さと地下水

汚染が浅く土壌だけなら選べる工法が多く、深い場合や地下水に達している場合は注入や揚水を組み合わせるため、設備と分析の手間が増えます。

04

建物・設備・操業

建物の下や配管の周りは掘削できないため原位置浄化になります。工場を止められない場合は井戸や注入管を使う工法を選び、工程を操業に合わせます。

05

工法

掘削した土を敷き広げるランドファーミング、その場で撹拌する方法、注入する方法。どれを選ぶかで資材・重機・期間の構成が変わります。試験の結果と現場条件で決めます。

06

目標値と期限

どの濃度まで下げるか、いつまでに終えるか。土地の売却や次の用途の期限が近いほど、掘削との組み合わせなど工期を短くする案が必要になり、費用に反映されます。

Versus excavation

掘削除去と何が違うか

油汚染が見つかると、まず汚染土を掘って運び出す掘削除去が検討されます。確実で早い方法ですが、費用の大半は運搬と処分にかかり、建物の下や稼働中の工場では実施しにくい面があります。違いを性質で整理すると次のようになります。

項目掘削除去バイオレメディエーション
費用の中身重機・運搬・処分場での処理費が大半微生物製剤と栄養剤、施工、定期分析
期間掘って運び出せば終わる。短い分解に時間がかかる。数か月から1年以上
建物や設備の下原則できない注入などで対応できる場合がある
稼働中の工場操業を止めることが多い井戸や注入管を使い、操業を続けながら施工できる場合がある
廃棄物汚染土がそのまま産業廃棄物になる汚染物質そのものを分解するため、ほとんど出ない
確実性取り除くので確実事前のトリータビリティ試験で分解できることを確認してから計画する

どちらか一方を選ぶとは限りません。掘削量を減らして残りを原位置で浄化する、土壌は掘削して地下水は注入で処理する、といった組み合わせで、期限と費用の折り合いをつける現場が多くあります。

How long

期間の考え方

浄化の期間は、微生物が油を分解する速さで決まります。速さは油の種類と濃度、土の性質、酸素と栄養、そして気温に左右されるため、現場ごとに違います。段階ごとの性質は次のとおりです。

トリータビリティ試験土壌は1〜2週間程度、地下水(VOC)は2〜6週間程度。ここで分解の速さを確かめ、期間の見積りの根拠にします。
ランドファーミング・原位置撹拌掘削した土や浅い汚染土に直接働きかけるため、比較的短い部類です。気温が高い季節は分解が進みやすく、冬は遅くなります。
原位置注入(ダイレクト・井戸)地中に溶液を届けて分解させるため、土壌の透水性と地下水の動きに左右されます。数回に分けて注入し、モニタリングで確認しながら進めます。
モニタリングと完了施工後も定期的に採取・分析し、目標値に達したことを確認して浄化完了とします。地下水は基準値以下が安定して続くことを確かめてから終えます。
Getting a quote

お見積りまでの流れ

1

相談

調査結果しか無い段階でも構いません。現場の状況と分析結果を伺います。

2

分析結果と現場条件の確認

油の種類・濃度・範囲・深さ、土質、地下水、建物や操業の条件を整理します。

3

トリータビリティ試験

現場の土壌・地下水で、微生物が実際に分解できるかと、その速さを確認します。

4

計画とお見積り

工法・数量・期間を組み立て、モニタリングを含めた計画としてお見積りをお出しします。

FAQ

よくある質問

油汚染の浄化費用は、面積や土量あたりいくらですか?

一律の単価はありません。汚染土の量、油の種類と濃度、汚染の深さと地下水の有無、建物や操業の条件、選ぶ工法、目標値と期限の組み合わせで決まるため、同じ土量でも現場によって費用は大きく変わります。分析結果と現場条件を確認したうえでお見積りします。

関連ページ:お見積りのご相談

掘削除去より安くなりますか?

総額が下がる場合が多いですが、必ずではありません。掘削除去は運搬と処分に費用がかかり、バイオレメディエーションは資材・施工・定期分析に費用がかかります。汚染が広い、深い、建物の下にある、工場を止められない、といった現場ほどバイオレメディエーションの利点が大きくなります。

関連ページ:土壌・地下水の浄化手法

浄化にはどのくらいかかりますか?

数か月で終わる現場もあれば、1年以上かかる現場もあります。軽い油で濃度が低く、暖かい季節に施工できれば速く、重い油で濃度が高く、地下水まで達していれば時間がかかります。事前のトリータビリティ試験で分解の速さを確かめ、そのうえで期間を見積もります。

関連ページ:トリータビリティ試験・モニタリング

土地の売却期限が迫っています。間に合いますか?

期限を先に伺い、そこから逆算して工法を組みます。期限が近い場合は掘削と原位置浄化を組み合わせて工期を短くする案、掘削量だけを減らす案などを比較してご提示します。

関連ページ:土地売買の前に油汚染がわかったら

トリータビリティ試験の費用は何で決まりますか?

比較する系列の数、分析の回数、試験期間で決まります。試験の内容をご相談のうえお見積りし、結果は報告書としてお渡しします。

関連ページ:トリータビリティ試験の内容