Glossary

用語集

Basics

基礎用語

バイオレメディエーション

微生物などの生物が持つ分解能力を利用して、油やVOCで汚染された土壌・地下水を浄化する技術。汚染物質そのものを水と二酸化炭素に分解するため、掘削して運び出す処理のような大量の廃棄物が出ない。

関連ページ:バイオレメディエーションとは?

バイオオーグメンテーション

分解能力の高い微生物を外部から汚染現場に加えて浄化する方法。当社はオッペンハイマー・フォーミュラなどの複合微生物製剤を用いるこの方法を主に採用している。

関連ページ:バイオオーグメンテーションの仕組み

バイオスティミュレーション

現場にもともと生息する微生物に栄養剤や酸素を与えて活性化し、汚染物質を分解させる方法。微生物を加えないため立ち上がりに時間がかかることがある。

関連ページ:2つのアプローチの比較

複合微生物製剤

油を分解する複数種の微生物を高濃度に含む製剤。自然環境から採取した微生物で、遺伝子組換えは行っていない。当社ではオッペンハイマー・フォーミュラ、テラザイム、ゼオバイオなどを現場条件に合わせて選ぶ。

関連ページ:複合バイオ製剤

原位置浄化(In-situ)

汚染土壌や地下水を掘削・汲み上げせず、その場で浄化すること。建物や設備の下、稼働中の工場でも施工できる場合がある。対になる言葉はオンサイト(現場内で掘削して処理)とオフサイト(場外へ搬出)。

関連ページ:浄化手法を見る

Contaminants

汚染物質

石油系炭化水素(TPH)

ガソリン・灯油・軽油・重油・潤滑油などの油を構成する炭化水素の総称。TPH(Total Petroleum Hydrocarbons)はその合計濃度で、油汚染の程度を表す指標として使われる。

関連ページ:油とは

油臭・油膜

土から油のにおいがする、地下水や水たまりの表面に油の膜が浮く、という人の感覚で分かる油汚染のサイン。日本の油汚染対策ガイドラインは、この生活環境上の支障を対策の出発点にしている。

関連ページ:日本の油汚染の考え方

BTEX・ベンゼン

ベンゼン・トルエン・エチルベンゼン・キシレンの頭文字。ガソリンに多く含まれる揮発しやすい成分で、ベンゼンは土壌汚染対策法の特定有害物質。ガソリンスタンド跡地の汚染で問題になることが多い。

関連ページ:油の成分

PAHs(多環芳香族炭化水素)

ベンゼン環が複数つながった構造の化合物群。重質油やタールに多く、分解されにくい。当社の複合微生物製剤による分解試験例をコラムで公開している。

関連ページ:PAHs分解試験例(コラムVol.5)

VOC(揮発性有機化合物)

常温で揮発しやすい有機化合物の総称。土壌・地下水汚染では、トリクロロエチレンなどの塩素系溶剤を指すことが多い。当社は油に加えてVOCの微生物分解にも取り組んでいる。

関連ページ:VOC汚染の浄化

トリクロロエチレン・塩素化エチレン

金属部品の脱脂やドライクリーニングに使われてきた塩素系溶剤。水より重く、地下深くまで浸透する。分解の途中でジクロロエチレンなどの中間物ができるため、それらも含めて濃度を追う必要がある。

関連ページ:塩素化エチレンの分解と当社のアプローチ

Methods

浄化の工法

ランドファーミング

掘削した汚染土壌を所定の場所に敷き広げ、バイオ製剤と栄養剤を含む溶液を散布して撹拌する工法。当社の実績で最も多い工法。

関連ページ:ランドファーミング法

バイオパイル

ランドファーミングの強化手法。薬剤を散布した土壌を山状に積み上げ、内部に埋設した配管から空気を送って分解を促す。場所が限られる現場に向く。

関連ページ:バイオパイル法

原位置撹拌法

比較的浅い汚染土壌に溶液を散布し、バックホウなどでその場で直接撹拌する工法。掘削・搬出をせずに施工できる。

関連ページ:原位置撹拌法

原位置注入法

ボーリング(ダイレクト)や井戸からバイオ製剤と栄養剤を含む溶液を地中に注入する工法。掘削を伴わず、建物の下や稼働中の施設でも施工できる場合がある。

関連ページ:原位置注入法

バイオリアクター

汚染された地下水や排水を槽の中で微生物と接触させ、油分を分解する当社の特許技術。地下水を汲み上げて処理する場合や、工場排水の処理に用いる。

関連ページ:バイオリアクター法

Testing & rules

試験・管理・制度

トリータビリティ試験

現場の土壌や地下水を使い、微生物がその汚染物質を実際に分解できるか(適合性)を室内で確かめる試験。浄化計画を立てる前に必ず行い、工法・数量・期間の根拠にする。

関連ページ:試験・モニタリング

モニタリング

施工中に定期的に土壌や地下水を採取・分析し、汚染物質濃度・微生物数・栄養状態を評価すること。結果に応じて製剤・栄養剤・水分・酸素を調整し、目標値への到達を確認して浄化完了とする。

関連ページ:モニタリングの進め方

栄養剤・CNP比

微生物が油を分解するために必要な窒素(N)・リン(P)などを補う資材。油は炭素(C)が多いため、炭素・窒素・リンのバランス(CNP比)を整えると分解が進みやすくなる。

関連ページ:栄養剤・必須元素水溶液

界面活性剤(バイオサーファクタント)

油を細かく乳化・分散させ、微生物が油に触れやすくする資材。当社は生分解性の高い植物由来・微生物由来の界面活性剤を用いる。土に直接分散剤を撒くと油が広がるおそれがあるため、使い方には注意が要る。

関連ページ:界面活性剤

掘削除去

汚染土壌を掘り出して場外へ搬出し、処分場で処理する対策。確実で早いが、費用と廃棄物が大きく、建物の下や稼働中の施設では行いにくい。バイオレメディエーションはその代替または補完になる。

関連ページ:他手法との比較

油汚染対策ガイドライン

環境省が2006年に示した、油による土壌汚染への対応の考え方。油臭・油膜といった生活環境上の支障を出発点に、土地の用途に応じた対策を選ぶ枠組みで、TPH濃度は目標を決める際の参考指標として使われる。

関連ページ:日本と諸外国の基準