アミ、トウゴロイワシに対する急性毒性試験
 メキシコ湾メガボルグ号油流出事故において、オッペンハイマーフォーミュラを使用したバイオレメディエーションによる浄化処理を行った。この現場試料水を用いて、当該微生物製剤のアミ(Misidopsis bahia)およびトウゴロイワシ(amenidia beryllina)に対する毒性試験を行った。
 コントロール、バイオレメディエーション処理前、バイオレメディエーション処理後の3つの試料水に、当該微生物製剤の濃度を変えて添加し、アミおよびトウゴロイワシの飼育試験を行なった。
その結果、96時間の飼育実験において、いずれの系、いずれの微生物製剤添加濃度においても、アミ、トウゴロイワシのLC50は計測されなかった。本実験で、アミおよびトウゴロイワシの若干の死亡が見られたが、添加微生物濃度との相関は認められなかった。また、コントロール区のアミ、トウゴロイワシの生存状況はきわめて良好であり、実験に供した生物が試験に適した状態にあったことが確認された。
 以上のことより、当該微生物製剤のアミ、およびトウゴロイワシに対する毒性は認められなかった。
引用;アメリカ合衆国環境保護庁、環境調査研究所(1990年7月)